イタリア製本工房の日々

「イタリア、リミニの工房で一冊、一冊、それぞれの本の個性を探りながら製本中」でした。そして2012年からは新たな場所で活動予定。

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蒔絵

蒔絵職人そして現代漆工芸作家である大町憲治氏の作品展が福岡で開催されるらしい。
初めて大町憲治氏の作品を写真で見た時に、
そのデザイン、色合いと、その美しさに魅きつけられた。
そして、それは表現するのに適した高い技術を持って作品を仕上げられているからなのだとわかる。

職人としての緻密で計算され、経験に基づく妥協の無い精巧さがあり、
そして芸術家としてのオリジナリティ、センスを重ね持つ事で、素晴らしい作品が生み出される。
作り出される作品は違う形態のものだが、
大町氏の作品を見ると、私の製本の師匠ルイジ•カスティリオーニ氏の作品が脳裏によぎる。
美しいものは、また別の美しいものとどこかでつながっているのだと思う。
作り手の想いも。
それは、その作品を見る者が勝手につなぎ合わせているだけかもしれないけれど。

***大町氏の福岡での作品展はこちら***
大町憲治 京蒔絵展 彩輝光
会期:2012年3月27日(火)~4月8日(日)(月曜日休館)11:00~19:00
会場:福岡 ギャラリー エス・ピオーネ

蒔絵体験教室もあるとのこと、
福岡に居たならぜひ展示会はもちろん、蒔絵体験教室にも参加したかったが、
次回のチャンスに期待。

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[ 2012/03/23 07:57 ] アーティスト artista | TB(0) | CM(0)

シュトゥルーデル

マルチェッロ・ヨーリMarcello Joriさん、
イタリアのイラストレーター、漫画家であり、
アレッシALESSIの食器やモローゾMOROSOの家具なども手がけるデザイナーだ。
過去には日本の男性誌に漫画を載せていたと聞いた。

昨秋の事だ。ヨーリさんが、ある本のオリジナルを持って製本依頼にやって来た。
この本は絵も文もヨーリさん直筆の35㎝×45㎝程の大きさの本だ。
次の展示会で展示するそうだ。
すでにこの本はイタリアで出版されており、日本でもamazonで洋書として扱っている。
IMG_4953-1.jpg

さて昨年末、ヨーリさんは別の作品を持ってやって来た。
前回同様の製本依頼だ。
展示会の期日が迫っており、あまり時間が無いと言う。
数日後、ヨーリさんはどうしてもあるものが見つからず、しかし必要なので手間だが再度送って欲しいとルイジに電話をかけて来た。
これがなければ製本の仕上げもできない。
そこでルイジは工房から300㎞ほど離れたオーストリアとの国境に近い街に居るヨーリさんに宅急便で送った。
郵便事情の非常に悪いイタリアだが宅急便は果たして。
無事、荷物がヨーリさんの手元に届いたとの連絡を受けた際、ルイジは、うちの弟子が出来上がった作品を取りに来る時は、シュトゥルーデルを持ってきて欲しいと言っている。
とヨーリさんに笑いながら伝えていた。
ルイジからヨーリさんは今、北イタリアに居ると聞いたとき、本場のシュトゥルーデルが食べたい。と確かに言った。
シュトゥルーデルにビューステルの名も発している。
もしや2品か?それはかなり嬉しい。

シュトゥルーデルはアップルパイのようなもの、ビューステルはソーセージだ。
どちらもオーストリアでもそうだろうが、国境を接す北イタリアの名物でもある。

そして、本当に届くといいのだがと甘いことを考えている。
[ 2011/01/10 16:57 ] アーティスト artista | TB(-) | CM(-)


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