イタリア製本工房の日々

「イタリア、リミニの工房で一冊、一冊、それぞれの本の個性を探りながら製本中」でした。そして2012年からは新たな場所で活動予定。

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隠し味

本文を作り終えた“祈り”は、次に表紙の作業に入る。表紙には革を使った。
この革もランクが上から下までかなりある。

紙よりも安い革もあれば、一枚が数万にも及ぶ革もある。紙、革といってもそのランクはピンからキリだ。紙だから安価。革だから高価ではない。

さて、表紙の芯地にはボール紙を利用する。このボール紙を紙のように薄くすいた革でくるむ。そして、今度は重石を置いて“お休み”だ。

この革も、適当な大きさに切ったあと、メスを使って革の端を薄く削いだり、ちょっとした細工を行う。

ちょっとしたことだが、慣れないとなかなか時間のかかる肩の凝る作業だ。
料理で言うと隠し味のようなもので、この隠し味がなくても本としての機能に問題はない。
しかし、この隠し味があると本がグンと洗練されてくる。

ルイジはこれをひどく大切にする。数秒でできる(ルイジの場合は数秒)ひと手間を惜しまない。
例えクライアントが気付かないほどの些細なことであっても。

ちなみにこの隠し味とは、愛情だけでは無い。

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[ 2010/12/21 17:50 ] 未分類 | TB(-) | CM(-)


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