イタリア製本工房の日々

「イタリア、リミニの工房で一冊、一冊、それぞれの本の個性を探りながら製本中」でした。そして2012年からは新たな場所で活動予定。

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修復家の仕事を垣間見る

先日洗濯を行った本。
ばらばらになったページ(ばらばらになってない場合は無理やり1枚1枚にしていく)を
2枚をワンペアとし、和紙で接合する。
この接合したワンペアをさらに4部ずつひと組に和紙で接合した真ん中でまとめて折り曲げることで、
折丁と呼ばれるひとかたまりをつくる。

今回の本は、4冊あった。
いずれも170ページ近くのボリュームで、間に30枚近くのイラストも入っているため、
紙の枚数で言えば、120枚程度。
とすると、1冊につき、60回の接合作業。
そして、4部セットで折り曲げなので、約12部の折丁ができあがる。
4冊なので、ざっと240回の接合作業。
接合する和紙は細く手で切り裂く。
和紙の繊維によってページに絡みつくように、段差が出来ないように糊付けするため、カッターなどは使わない。

とにかく気の遠くなるような細かな細かな手作業だ。
慣れると段々ペースは上がってくるけれども、もう2日費やしたが、まだ終わらない。

なかなか興味深い仕事だったけれど(知り合いの修復家さんに手ほどきを受けた)、
年に一回くらいの経験でいいでしょ?と、
師匠も私の大変さを見かねて、ヴェスパに乗って、ご褒美にジェラートを食べに連れて行ってくれた。
残念ながらローマの休日のオードリーへプバーンのようにとはいかないけれど。
Immagine 355

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