イタリア製本工房の日々

「イタリア、リミニの工房で一冊、一冊、それぞれの本の個性を探りながら製本中」でした。そして2012年からは新たな場所で活動予定。

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Que vous avez de grands yeux!

製本中の赤ずきんちゃんの表紙装丁には、あるフランス語の文章を入れることになった。

Que vous avez de grands yeux! (おばあさんの目は)何て大きな目なの!
Que vous avez de grandes oreilles!(おばあさんの耳は)何て大きな耳なの!
という具合だ。

今回の場合、この文字、筆跡については、パソコンの文字では味気なく、大人の筆跡ではこの赤ずきんちゃんの雰囲気を十分に表現できない。

そこで、8才の双子の女の子が、この文字を書くために工房にやって来た。
イタリアも日本同様、小学校の時に文字の“かきかた”を習うらしい。
やって来た彼女は、指示された文書を渡された紙に太いマジックを使って筆記体で書く。
ちなみに、フランス語の文章なので、イタリア人である小学生の女の子には、馴染みが無く、側にいるお母さんに確かめながら一字一字丁寧に綴っていく。
文字を書いている彼女も、邪魔をしないようにそっと見守るもう一人の双子の姉妹も、どうしてこの文字を書くのか、これから起こることについては、はっきりとは想像がつかないらしい。
書き終った彼女はホッとした表情で帰っていった。
IMG_6325-1.jpg


それから、数日後、クリスマスの日にちょうど出来上がった数冊の本とご対面した彼女は、言葉には出さなかったが、自分が書いた筆跡が元となった、革で細工された赤ずきんちゃんの大型装丁本と一緒に誇らしげに写真に納まった。
IMG_6438-1.jpg

そして一冊一冊手製本のため、工房では、赤ずきんちゃんの製本はまだまだ続いている。
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[ 2010/12/30 16:32 ] 未分類 | TB(-) | CM(-)


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