イタリア製本工房の日々

「イタリア、リミニの工房で一冊、一冊、それぞれの本の個性を探りながら製本中」でした。そして2012年からは新たな場所で活動予定。

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ツメ

製本工房も仕事始めだ。
製本の仕事道具にはありとあらゆるものがある。
その中でも私が一番驚いたものは、ツメだ。
あるフランスの製本家が書いた製本のレクチャー本L’ART DE LA RELIUREがある。
この中にでてくる女性のツメがすごい。
IMG_7164.jpg


彼女が順を追って製本の手ほどきをしており作業している手元の写真付きだ。
そして、この手のツメが、長く先に向かって異様に細く尖っている。
ツメを使って紙や革にちょっとした印をつけるときに使うのだろうか。そ
れにしても5本指全てツメが長い。ひょっとしてファッションか?
しかしファッションだとしたらなんと作業のしにくそうなことかと丸くきっちり切ったツメの私には驚きだ。

さて昨夏、日本から友人が遊びに来た。
彼女はネールアートした長くて美しいキラキラツメでやって来た。
工房にも来た彼女のキラキラツメに喜ぶ師匠。
キラキラツメをうらやましいと言う私に、「製本家はダメだ」と。
ツメも製本道具の一つだ。

さて、やってきた友人はとても楽天的で刺激的な友人だ。
この来伊の際、旅慣れている彼女はミラノの空港から私が住む街の駅までひとりでやって来た。
空港からリムジンバス、列車と乗り継がねばならず、その日は名物、鉄道ストライキで、列車も十分に運行していない。普通なら不安になるはずだ。
しかし問題は、乗り継ぎや、チケット購入では無かった。
駅まで迎えに行く私に何時の列車に乗ったか、連絡しなければならないことだった。
日本から持参したケイタイはよほどのことが無ければ使いたくないらしい。
そこで、私は事前に彼女に提案した。
列車で近くに座っている人にケイタイを借りたらよい。と。半分冗談だったが。
果たして彼女は無事、向かいに乗り合わせた親切なイタリア人からケイタイを借り電話をかけてきた。
めでたく私たちは駅のホームで再会できたのである。
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[ 2011/01/03 15:51 ] 未分類 | TB(-) | CM(-)


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