イタリア製本工房の日々

「イタリア、リミニの工房で一冊、一冊、それぞれの本の個性を探りながら製本中」でした。そして2012年からは新たな場所で活動予定。

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ヘンデルのメサイアで製本を思う

昨夜は、ペーザロのロッシーニ劇場にヘンデルのメサイアを聞きに行った。
ロッシーニ劇場は小さな劇場だが、劇場内の装飾もとてもかわいらしく、わたしの数少ない、イタリアの劇場での鑑賞経験の中でも特に気に入っている劇場だ。

今夏、初めてロッシーニフェスティバルでコンサートを聞きに訪れた際、素人の私が聞いてもわかるくらいとても上手なソプラノが歌っていた。そして、同じ日本人であるという身内贔屓かもしれないが、なんといってもこの日のコンサートの指揮者はイタリアを始めヨーロッパ、日本でも大活躍中の日本人指揮者、園田隆一郎さんであった。何度も繰り返すが、私は、音楽、クラッシックに関しては素人だが、聞くのが好きで劇場に足を運ぶ。

この日、園田さんの指揮したコンサートではロッシーニ作曲のLe Nozze di Tei e di Peleoが行われたのだが、オーケストラ、歌手だけでなく、聴衆を含め会場にいる全ての人の心をひとつにし、一体感のある素晴らしい感動に包まれた空気を作り出したと確信する。昨夜も会場に足を踏み入れたとたん、この時の胸が熱くなった感動が思い起こされた。

Le Nozze di Teti e di Peleo

さて、今回はヘンデルのメサイア。こちらもとても良いコンサートであった。しかし、私が気になったのは、ソプラノ、メゾソプラノ、テノール、バスのソリストたちが手にした楽譜だ。

ソロ4人がそれぞれの楽譜を手に持ち歌っていたのだが、歌手は当然、観客の方を向いて歌ので、楽譜の表紙部分が観客に見えることになる。今回のコンサートが特別なのだろうか、これが4人4様なのだ。

まずソプラノが手にした楽譜、表紙の色は黒だが、透明のプラスチック製クリアーフォルダーのようなもので光に反射していた。背の部分は市販のプラスチックの留め具だ。

メゾソプラノは、市販されている楽譜ものそのままで、おもて表紙にはでかでかとメサイアと書かれ、裏表紙にはしっかりISBNコードとバーコードまでついていた。

テノールはカラー厚紙を二つ折りにしたものに自分の楽譜を挟み込んでいたようであった。

そして、バスに関しては、布表紙の楽譜を手にしていた。

もちろん、持っている楽譜の容姿は、歌の上手さ、出来とは全く関係が無いが、見開きの良い製本方法でハードカバー、表紙を布または革装にするだけで、持ちやすく、見やすく、さらに特典として美しい楽譜に仕上がるのだ。
と、こんなことを考えながらヘンデルのメサイアを聞き、劇場から徒歩5分とかからない場所にある、こちらイタリアでは珍しく日本人が握る寿司屋で夕食をいただいた贅沢な夜であった。
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[ 2010/12/13 19:44 ] 音楽 musica | TB(-) | CM(-)


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