イタリア製本工房の日々

「イタリア、リミニの工房で一冊、一冊、それぞれの本の個性を探りながら製本中」でした。そして2012年からは新たな場所で活動予定。

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手製本 フランス製本とブラデル製本

製本方法にもいろいろある。
工房で師匠との共通認識として使っている製本方法は、
大きく分けてフランス製本とブラデル製本である。

フランス製本
本文を綴る際に背に取り付けた支持帯(紐のようなもの)を表紙に固定した作り。
とにかく壊れにくく、しっかりした本に仕上がる。
背から表紙にかけて外装がつるっと一体化しているので、好みもあろうが見た目も美しい。
工芸製本(アート製本)で見かけるものはこの作りのものが多いように思われる。
紙、革など素材も良いものを選べば、百年経ってもびくともしない伝統的な製本方法である。
おそろしく多くの細かな行程があり、手間と時間を要す作りであるため、
本の価値(金銭だけではない)が問われる製本方法と言える。

ブラデル製本
本文と背&前後の表紙部分という二つのパーツ(または背と表紙もバラバラになる)に分かれる作りになっている。
現在書店で見られる大抵のハードカバーの本はブラデル製本の括りに入ると思う。
やり方によっては作業工程が多くなることもあるが、フランス製本よりも作業工程は少ないが、
製本手順や方法をアイデアによってかなりアレンジできるのが面白い。
多くの本に向く製本方法である。
たいてい表紙と背の境に溝があり、ここが折れ表紙が開く。

どちらの製本方法で作った本であっても
使う素材、デザインで“本”の表情は変わってくる。

IMG_0323_convert_20111107170552.jpg
椎茸を思わせるきのこ。もちろん食べてません。

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なんとはなしに溝のついてるタイプのほうが手間かかってるのかと思ってました…
キノコやばそうですね(笑)
[ 2011/11/08 08:36 ] [ 編集 ]
フランス製本
なるほど、イタリアでは「フランス製本」と呼ぶわけですね。
完全に共通な日本語はないかも知れないです。「革装綴じ付け製本」
ビザンチンからイタリア(ヴェネツイア)経由でフランスに入ってきて完成されたやりかたと
簡単に言っていいかと思います
ブラデルも、革製本でフランス風にやると、結構面倒だという事です。(私は布装丸背、布装角背でしかやった事がありません)
フランス製本と対比して名称を使っているようですが、ブラデルさんという兄弟だったかのフランスの製本家が考案したのだと思います。
現代の版元製本は、「くるみ製本」で本文だけ作ってしまって、後から別に作った表紙(表装)でくるむから、こう言います。
[ 2011/11/09 07:08 ] [ 編集 ]
Re: タイトルなし
テクニックにより一概には言えないんですけど、
私は書店で本(特にハードカバー)を買う時は、
本の上から、下から、開いてみたりと製本方法を見たりしてたので、
私の行動に気づいた書店員さんは不思議に思われただろうと。。


> なんとはなしに溝のついてるタイプのほうが手間かかってるのかと思ってました…
> キノコやばそうですね(笑)
[ 2011/11/09 16:26 ] [ 編集 ]
Re: フランス製本
ブログに載せているのは、工房内での話なので、
イタリア中がそうかはわからないんです。すみません。
ykomさんもおっしゃられているように、
“完全に共通な日本語”を見つけるのが難しいんです。
例えばルリュールというフランス語、
日本では工芸製本の総称のように使われている気がしますが(あやふやな知識ですみません)
このルリュールはイタリア語にすると、rilegareまたはrilegatore、再製本、製本家などの訳になります。
本当にピッタリの日本語が無いな。と日々実感しているところです。

そして革装でのブラデルですが、
確かにかなり手間と時間を要します。
「革装綴じ付け製本」には及びませんが、同じくらい細々と作業手順があると感じています。
テクニックとしては面白いのですが。





> なるほど、イタリアでは「フランス製本」と呼ぶわけですね。
> 完全に共通な日本語はないかも知れないです。「革装綴じ付け製本」
> ビザンチンからイタリア(ヴェネツイア)経由でフランスに入ってきて完成されたやりかたと
> 簡単に言っていいかと思います
> ブラデルも、革製本でフランス風にやると、結構面倒だという事です。(私は布装丸背、布装角背でしかやった事がありません)
> フランス製本と対比して名称を使っているようですが、ブラデルさんという兄弟だったかのフランスの製本家が考案したのだと思います。
> 現代の版元製本は、「くるみ製本」で本文だけ作ってしまって、後から別に作った表紙(表装)でくるむから、こう言います。
[ 2011/11/09 16:36 ] [ 編集 ]
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