イタリア製本工房の日々

「イタリア、リミニの工房で一冊、一冊、それぞれの本の個性を探りながら製本中」でした。そして2012年からは新たな場所で活動予定。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

Dorure 箔押し

製本作業の中には様々な仕事がある。
特に伝統的な工芸製本の場合は、かなりの数の作業工程がある。

その作業工程の中で、製本家自身が手がける部分もあれば、
また別にその道のプロがいる作業もある。

そのひとつがDorure(ドリュール)箔押し。

例えば写真の背表紙の上に金箔の文字を型押しするのである。
IMG_9359_convert_20120328220616.jpg
ルイジカスティリオーニ氏の作品“LE PARADIS MUSULMAN”

もちろん、表紙にもこの箔押しをする場合もある。
そして、この箔押しが簡単そうにやっているように見えて非常に難易度の高い作業なのである。

製本の表紙素材であるのは大抵、紙、布、革であるが、
この、紙、布、革の順番で箔押しの難易度が上がってくるようだ。
箔押しに使う活字や模様を専用ホルダーにセットし電熱器などで熱して使うのだが、
高温すぎれば表紙素材にダメージを与え、焦げてしまう。
低温すぎれば全く箔押しできない。
ちょうど良い温度を知らなければならない。
これは、何度も何度も練習し、試してみて適温を知る必要があるし、
同じ革でも革の種類、革の表面の加工などなど違えば、またこの温度も変わってくる。

温度だけではない。
箔押し前の革の処理も必要だ。
これも革の状態によって異なるだろうが、箔押し前に、箔押しする部分を少し湿らせておく。
この湿らせ具合も難しいところである。
またこういった手間が必要の無い革だってある。
とにかく箔押し前に、同じ革の切れ端などで試してみるしかない。

師匠は、手のひらや、頬に近づけて箔押し活字の温度を確かめていたが、
ドリュール職人さんはどうしているのだろうか?

この温度を確かめる仕草は、ちょっと天ぷらを揚げる温度を確かめるのに似ているな。
などと思っていた私。


スポンサーサイト
[ 2012/03/29 07:00 ] 製本の世界 | TB(0) | CM(0)
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。