イタリア製本工房の日々

「イタリア、リミニの工房で一冊、一冊、それぞれの本の個性を探りながら製本中」でした。そして2012年からは新たな場所で活動予定。

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製本家と修復家 rilegatore e restauratore

こちらイタリアでも混同されやすい職業だ。
例えば、製本依頼の古書製本屋に持ち込まれる。
この古書、時として経年による破れ、誤って引きちぎられたり、紙魚、汚れが目立つページがある。
こんな時、修復家の登場だ。
修復家が化学の力と技術と経験によって、オリジナルに近い状態に紙を修復する。
しかし、イタリア人でさえ、この作業を依頼するために製本屋を訪れる人もいる。
もちろんある程度の対応は可能だ。
IMG_5670-1.jpg


しかし製本家を綴り、表紙をつけ、の形に整えるのが仕事である。
紙を修復するプロでは無い。
このため、工房でも貴重本でページの修復が必要な部分については修復家に依頼している。

さて、日本では購入してきた本を好みのデザインに製本し直す文化が無い。過去にも無い。
もちろん、一部のコレクターは別だ。

歴史的、物に対する考え方、文化の違い、様々な理由があるのだろう。
どんな物に対しても同じような気がするが、どちらかと言えば日本ではオリジナル=売られていた状態、原型通りのものを大切にし、こちらイタリアではオリジナル=独創的なもの、唯一無二の独自の手を加えたものを好むように思える。
日本の商品が、売られている状態で完璧であり、イタリアの商品が、不完全なものが多いのか?

製本するのは貴重本、古書、特殊な本だけではない、書や短歌、写真、水彩画など趣味の作品を一冊にまとめる、子供の成長、海外旅行のアルバム、披露宴やパーティー、式典のゲストブック、レストランのワインリストなど“オリジナル”の一点を作りたいとき、紙をひとつに綴じ本の形に仕上げるものについてはすべて製本家は対応できるのだ。
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タグ : 製本 ルリュール 工房 古書 製本家 イタリア 陶芸 道具

[ 2011/01/22 16:55 ] 未分類 | TB(-) | CM(-)


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