イタリア製本工房の日々

「イタリア、リミニの工房で一冊、一冊、それぞれの本の個性を探りながら製本中」でした。そして2012年からは新たな場所で活動予定。

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創世記GENESI

とにかく手のかかった“創世記”がやっと箱まで全て出来上がった。
IMG_7494-1.jpg

といってもまだゼロから製本しないといけない数冊が残っているのだが。

工房で製本したこの“創世記”の手製本バージョンは世の中に29冊存在する。
本文もすばらしい。
なんといっても中のイラスト部分は蛇腹折りになっており、すべて開いて広げると総メートル10メートルには及ぶ。
こんな風に蛇腹に折ったものを本の中に美しく組み込むためには、とにかく技術と工夫と手間とが驚くほどかかる。
しかし、手に取った人が喜ぶ顔は容易に想像できる。


この本は当然、特製の保存箱がつくのだが、またこれもまたこだわりの一品だ。
本と同じ太陽のようなデザインを箱の表面(表裏とも)に施している。
これも全て手押しのスタンプを使ってデザインを入れている。

夜になってからこの作業をしたのだが、結局、日付が変わる頃まで時間がかかったため、手伝いだけだった私もぐったりとして家に帰った。

そして、真夜中2時過ぎ、さすがの私も目を覚ますほどの大きな物音と人の声がした。上階に住むカップルが大喧嘩を始めたのである。彼女とは面識があるため、彼が、彼女の名前を叫んだので確信した。延々1時間強。階下まで降りてきての泣き、叫びの大騒ぎだ。古い建物であるし、扉も薄いため音が響く、聞き耳なんて立てなくても全て聞こえる。そのくらい叫んでいる。全く眠れない。互いに相手に出て行けと大声で言っているのを聞き、「二人とも出て行って」と心のなかで叫んだ私である。
創世記だけに、アダムとイブを夢見たのだろうか。いや悪夢だった。

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[ 2011/01/27 12:58 ] 未分類 | TB(-) | CM(-)


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