イタリア製本工房の日々

「イタリア、リミニの工房で一冊、一冊、それぞれの本の個性を探りながら製本中」でした。そして2012年からは新たな場所で活動予定。

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ハイジ HEIDI

日々通う工房は駅のある街の中心から7キロ程度離れた丘の上の田舎にある。
バスで片道20分かけて通う。街の中心から田舎に向かうのだが、なぜか朝のバスには乗客が多い。
私は朝の出勤(?)なのだが、周りの女性(おばあちゃん)たちは、朝の買い物を済ませて家に帰るところなのだ。時間を逆算すると、バス停からスーパー、市場までの距離と買い物時間を少なく見積もって1時間として、彼女達は8時前には家を出ていることになる。

さて、この丘の上の工房に通い始めたのは、昨秋のことだ。
それまでは街の中心に師匠の製本屋兼工房があったのだが、ひいおじいさんの持ち物だった丘の上の家を建て直し、新たに工房兼住居として使うようになったのである。
IMG_5879-1.jpg


まだ手つかずでどこまでが境界かわからない庭のような木立。
階段に手すりは無く、各部屋には扉が無く(これはこういうスタイルの家のようなのだが)、すでに数ヶ月経過したがトイレにもまだ扉は無い。
入り口部分に布がかかっているだけだ。
トイレの大きな窓のおかげで昼間は電気をつける必要が無いほど明るく、便座に座れば、右手に位置するこの窓から人の気配など全く無い木立が見え、緑が目に優しい。便座の向かいには大きな大きな姿見もある。
全く開放的な家だ。

環境といい、状況といい、「アルプスの少女ハイジ」の世界のようだ。と私は思っていた。
すると、師匠も同じことを考えていたらしく、「こっちに引っ越してからは年に一度、チーズを買いに街に下りるくらいで、ハイジのような生活だよ。」と友達に冗談を言っていた。
のなつかしいアニメがイタリアで非常に人気があるので知っているのだ。

静かな環境の中で、毎日と紙に囲まれている。
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タグ : 製本 ルリュール 製本家 古書 工房 イタリア 道具

[ 2011/01/29 12:02 ] 未分類 | TB(-) | CM(-)


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