イタリア製本工房の日々

「イタリア、リミニの工房で一冊、一冊、それぞれの本の個性を探りながら製本中」でした。そして2012年からは新たな場所で活動予定。

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仮とじ本 brossura

新たな仕事がやって来た。
依頼主である古書店のオーナーが印刷し終わったばかりのまだ本の形になっていない“文章やイラストが印刷された紙”を運んできた。
「この状態には私は全く興味がない。材料だけ揃ったタルトみたいなもので、材料を混ぜ、手を加え、オーブンに入れないとタルトにならない。タルトは好きだが、タルトの材料には興味がない。ここでタルト“本”を作り上げて欲しい。ここはオーブンだから。」
と、くたくただと言いながら椅子に座り込んだこの古書店オーナーは工房内を動き回る師匠に話しかけていた。

今回の本は3月の古書展で展示販売される。
数部は仮とじ本、数部は革装丁本になる。
仮とじ本は、ページ部分を糸綴じし、簡易表紙を貼り付けるだけである。書店に並ぶ文庫と同じような作りだ。
このため購入者は、好みの色デザインの表紙をつけ仕上げるのだが、これは、お気に入りの製本家のところに持ち込む。数冊は師匠に再依頼があるかもしれない。
もちろん製本をやっている人が購入し、自ら製本するパターンもあるだろう。
とにかくとてもキレイなイラストの本だ。
本の文章の選択、イラスト(画家)の選択、構成、紙の種類などなどすべて一人で決めなければならなかったため、とにかく疲れた。と言う古書店オーナー、この先はこの工房に任せる。
と全ての荷物を積み降ろした車でホッとした表情で帰って行った。
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タグ : 製本 仮とじ本 古書店 革装丁本 古書展

[ 2011/02/19 12:24 ] 未分類 | TB(-) | CM(-)


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